めざし女の処方箋

基本ダメダメ女のための緩いブログです。

過ぎてからは感謝出来るのにな

いつも楽しく読ませていただいている碧乃あか男さんの記事に、出産後の育児を思い出させる話がありました。

mraka2015.hatenablog.com

 

あか男さん、本当に素敵なパパさんです。

優しい気持ちからの「出かけてきてよ!」だったのに、奥様を落ち込ませてしまって残念でしたね。

でも、奥さんに確実に労りの気持ちは伝わっているのではないでしょうか。

 

 

この記事を読んだ時に、自分のことを重ねてしまいました。

同じように夫が見てくれたとき、あまり苦労する様子が無かった夫を見て、私も不機嫌な顔をしました。

たったの2時間でも苦労してほしかった。そんなブラックな自分が出てきたんですよねw

こうやってすでに終わってから思い起こせば申し訳ない気持ちなのですが、もうほんとに当時は夫を気遣う余裕もないほど必死だったんですね。

 

 

「手伝っている」夫と「キレた妻」

我が家の夫は基本自分のことは自分でします。

そして、家事も当たり前のように自分でします。

むしろ我が家の家事は夫の方が積極的にしてくれていて、本当に感謝しています。 

 

 でも、本人曰く、育児に関してはどうしても「手伝っている」という感覚が抜けなかったようです。

確かに赤ちゃんのころ、私は育休を取っていたし、完母でまだ授乳の間隔も長くなかったので、私が育児のメインになるのは当たり前ですよね。

そして、私が慣れないことにイライラしているから、余計な手出ししたら私が「キー!!」ってなるのを分かっていて、一歩離れて距離を取ってくれていたというのもあります。

 

けれども、当時はその気遣いを「気遣い」と思えませんでした。

私は右も左もわからない新入社員なのに、 いきなり一部署を一人でまるまる任されたみたいな感覚に陥ってしまったんですよ。

 いやね、本当に今思うと周りも助けてくれるし全然そんなことないんですが、なんでしょうね、たぶん「守らなきゃ」的な母性本能がそういう焦りを生み出すのかもしれないですね。

 

ある日、料理を作っていたか沐浴の準備をしていたか、何をしていたか忘れてしまいましたが、手が離せなかったときに息子が泣き出しました。

「泣いてるよ~」と夫。

 そういえばオムツ替えてないな~と思って、「悪いけどオムツ見て、おしっこしてたら替えてもらえないかな?」と夫に頼んだんです。

夫からの返事は「え?俺替えたことないからわからない」

 

 本当に夫は私を傷つけるつもりなんてなく、単に事実としてなにげなく言ったんですよ、その一言を。

でも、私はプチンと来てしまったんです。

「わからない?私だって育児は初めてなの!!わからないことだらけなの!オムツなんて替えたことなかったの!!わからないなら覚えようとしてください!!」

 

たぶん、かなり言い方はきつかったと思うんです。

けれども、夫はキレた私に文句も言わず、私の気持ちを汲んでくれました。

そこから夫は育児にかなり積極的になってくれました。

 

……でも、どうしても大きいほうだけはダメと言って、大のときはオムツ替えられなかったけど(笑)

 

 この辺のバランスは夫婦の考え方によって違いますよね。

夫(か妻)が一馬力で稼いで、もう片方が育児に専念したほうが上手くいく場合もありますし、両方で稼いで両方で育児したほうが良い場合もありますし。

我が家は夫が私に合わせてくれることで乗り切ることができました。

 

夫には悪いけど、結果的に私は救われたので、あの時キレて良かったと思っています。

 

乳児の育児中は承認欲求の塊になる

本来は、妊娠中から私の体を気遣い、家事をこなしてくれていた夫には感謝してもしきれないくらいなはずなんです。

育児が私、家事が夫と分担した方が効率的には良かったかもしれません。……冷静に頭で考えれば。

でも、そんな風に考えられるようになったのは乳児期をある程度すぎてからです。

 

大変なときって、もう感情論で『大変だね、よく頑張った』と言って欲しいんですよね。

 

でも、夫が頑張ってないわけないんです。

配置換えでバタバタしている同僚に助けの手を差しのべ『頑張ってるな、手伝うよ』って言ったのに、「手伝う?はぁ!?手伝うだけじゃなくて、こっちの部署きて仕事しろよ!」って言われたら『俺の部署は大変じゃないっつーのかよ!』ってなりますよね。

 

夫としては妻が大変そうだから協力しているのに文句を言われたらやる気がそがれます。

妻としては他人事である夫に不安と不満を感じます。

お互いに承認欲求の塊になってしまうわけです。

 

頭ではわかっていても、感情は抑えられないので、この時期はとにかく必死にどうにかしながら、時間が経つのを待つしかないんですよね。

義母や実母、姉妹などがそばにいたら思いっきり甘えても良いと思います。

そうすれば夫へのイライラが分散するので(笑)

 

育児だけじゃないけど、タイミング良く感謝の言葉を言えないとき、ありますよね。

そういうときは、気持ちが落ち着いたときにちゃんと伝えれば良いのではないでしょうか。

 

感情的になってしまう時期は、オムツが取れて完全に「幼児」になったなと思った頃にだいぶ落ち着きました。

とは言うものの、今度は子供を叱ることが増えてくるんですけどね。

 

夫には、あの時助けてくれたお返しはいつかしないととは思っていますが、基本ダラダラ嫁なので、まだまだ先になりそうです。