めざし女の処方箋

基本ダメダメ女のための緩いブログです。

大人のADHDテストの体験談

突然ですが、診療内科でADHDの検査を受けてきました。

診断結果としては、「ADHDと言っていいだろう」とのこと。

なんだかテストの結果を見ると情報処理能力だけが低いらしいです。

特に視覚からの情報を処理する能力と、言語の処理能力。視覚・言語自体は問題ないけれども、どのように使うか脳内で処理して発動するのが上手く出来ていないと。

 

でも。

ADHDは線引きが難しい分野でもあるからか、面白いことに臨床心理士と先生の言うことが若干違うんです。

臨床心理士の女性は「確かに傾向はあるけれども、仕事の問題は処理能力よりも、自分への自信のなさで答えが出せなかったり、プレッシャーで処理が余計に追いつかずにパニックになってミスを併発する部分の方が強いのでは」という判断です。

情報処理能力が低いといっても、WAIS(IQ)テストで一応中の下でギリギリ一般の範囲からは出ていませんし。

「判断」と書いたのは、臨床心理士さんは先生ではないので「診断」を下せないらしいんです。

つまり一番初めの「診断」は先生の見解。薬を処方されました。

でも、臨床心理士さんの話を聞く限りでは、もしセカンドオピニオンを受けてほかの先生に診断を出してもらったら、ADHDではないという結果が出そうだとも感じました。

 

診断結果に私が求めていたもの

元々私が心療内科に行った理由は仕事がうまくいかない原因を探るため、そして自分の中で解決策を得るためでした。

誰だって得意なことや苦手なことはあるし、身体的にも性格的にも特性は持っていて、それをどう扱うかが重要。

働かないと子供や自分が生きていけないし、自分はどういう特性を持っていて、これからどういう職につけば同じ繰り返しにならないで済むのかを知りたかったんです。

 

けれども「恐らくあなたは発達障害です」って言われたとき、最初に思ったのが「おそらく、ってどれくらいの位置なんだろう」ということ。

私の位置はどこら辺で、どれくらい「できる」ようになれば、普通に生きていけるレベルのお金を稼げるのかということ。

結局診断聞いても「もっともっと教えて、はっきり線引きして」ってなっている自分。

 

主観的ではなく客観的な立ち位置がとにかく欲しかったんだと思います。

あなたは「ここ」にいても良いという許可証。

 

収穫はたくさんあった

心療内科に行ったおかげで自分のことが少しずつわかってきました。

 

一つは私は昔から「客観的な自分の立ち位置」がわからないと不安になるタイプなんだな、ということ。

「私はこの集まりではこの立ち位置」というのがはっきりしているところではストレスを感じないけれども、自分がこの立ち位置でいいのかな?と思ったら一気に不安が襲います。

これは、人間関係でも仕事でも。

 

これ、多分いじめられたことが私の性格をそう変えたんでしょうけれども、正直「いじめられた」とはいえ今でもいじめた人を恨むほどのいじめにあったわけじゃないし、自分の中でとっくに克服した出来事だと思っていたので、心療内科に行かないと気付かなかったことでした。

 

もう一つは「数値化」されると客観的評価を受けたような気がして安心するんだな、ということ。

上のテストで情報処理が苦手と書きましたが、他の能力は中の上だったんです。

すっごくくだらないんですが、IQ110超えていたその数字を見て、「私って全てが人並みより能力劣っていたわけじゃないんだ!自分すげーじゃん!」と少し自信が持てたんです。

別に数字が本当の「頭の良さ」を表しているわけじゃないのにねwwww

しかも130とか150とか圧倒的な数字じゃなくて、中の上ww

 

あとさらに。

診断結果で「はじめは丁寧だけどだんだん雑になる」というのがありました。

これはかなり正解です!!!

慣れてくるといろいろなことが雑になってきます。

多分最初は緊張しているんです。安心すると本来の雑さやずぼらさが出ているのだと思います。

なので、ステップアップというか、程よい緊張感を自分に与えないといけないんだなということも気づきました。

 

これからどうしようかというのがだいぶ見えた

 

f:id:eagle-3axel:20180126161052j:plain

会社って利益を得る団体なので、正社員として働くならどうしてもある程度のレベルは必要。

会社的には「できる人、少なくとも足を引っ張らない人」を雇いたいし、同僚も周りが失敗しない人・やりやすい人のほうがありがたいに決まっています。

今私の会社は方針が変わって、「言うことをやっていればいい人」ではなく「自分で考えて動ける人」が欲しいわけで、それを要求されてパニクってしまった私。

会社が悪いというわけではなく、私と会社がお互いに利害関係が一致しなくなったわけです。

 

自分に自信がないという問題がすぐ解決できるわけではないですが、私自身元々はポシティブ脳だと思っているんですよね。

こんな状態になっても「なんとかやっていけるだろう」という根拠のない自信があるから今の会社を辞める決断ができたわけだし、全く何もできないわけじゃないので働きます。

 

これからは「自分の立ち位置が明らかに分かる仕事」を見つけたいと思います。

例えばマクドナルドのように調理や接客がマニュアル化していて、何をすればいいか分かっていれば大丈夫だと思うので、そういうがっつりマニュアルのある仕事からはじめていこうかな、と。

臨床心理士さんも「やることが分かっていてプレッシャーを感じない場所なら能力を発揮できる」って言ってたし。

 

まぁ、自分が仕事に就けるかどうかは、相手(雇い主)が「欲しい!」と思ってくれるか否かもかかっているんで、順調に行くかはわかりませんが、方向性が決まっただけでも少し安心しました。

 

ADHDかも?と思っている人へ

いろいろADHDの記事を調べていたとき、誰かがブクマでこんなコメントをしているのを見ました。

「病名が付く前は『なんでこんなことが出来ないの?』と思われてたのが、病名が分かっても『どうせ出来ないんでしょ?』に変わるだけ」

(どのブログだか忘れてしまったので、コメントはうろ覚えです)

 

頭では上記の事を理解していても、私もどこかで「おおっぴらに『病気』のせいにして今の環境から逃げたい」という気持ちがなかったわけじゃないんですよね。

結果、グレーゾーンなのでそれを印籠に使うことはなかったのですが、私は診察をして良かったと思っています。

「出来ない事実」は変わらないから診察しても意味がない、事実に対して対策を練るだけって考え方ももちろんあるけど、もし私のように「答えを探したい・自分の行動に後ろ盾が欲しい」と感じているならば、ある一定の効果は得られるのではないかというのが私の感想です。

こればかりは人による、としか言えないのですが、テスト自体そんなに料金がかかるものではありませんし(時間はかかるけど)、診断を受けてみるのも一つの手だと思います。