めざし女の処方箋

基本ダメダメ女のための緩いブログです。

おれ おとうさんだから

絵本作家ののぶみさんの歌が炎上したらしいですね。

ツイッターとかマメに覗かない私は、今その情報を知りました。

なので、かなり乗り遅れましたが、下記の記事を見て書きたいことが出てきたので今更ながら書かせてもらいます。

 

www.cobalog.com

 

上の記事はよく読ませていただいているコバろぐさんの記事で「お父さん」側の考察なんですが、お父さんだっていろいろ大変だと思います。

特に思春期女子を持ったお父さん。私も父に意味もなく反発しましたのでw

 

上記の記事に書いてありますが、「お父さんだってなぁ!」なんですよね。

で、ふと「お父さん側」の歌ってどんなふうになるんだろうと考えました。

 

おれ おとうさんだから

のぶみさんのお母さんの歌はワンオペ育児風なので、残業が多くて仕事に不満を持つけれども小さなお子さんを抱える妻(お母さん)のパートの稼ぎは少なくて仕事がやめられず、一馬力で必死に稼ぐお父さんのイメージで読んでください。

 

一人暮らししてたよ おとうさんになるまえ
好きな酒飲んで 転職も自由にして
立派に働けるって 勘違いしてた

今は残業するよ 給料増やすため
妻に怒られても 休日出勤だから
おれ おとうさんだから

おれ おとうさんだから
仕事辞めたくても 朝6時に起きるよ
おれ おとうさんだから
小遣い減らして 子供の学費貯める
おれ おとうさんだから
体調崩しても 仕事量増やすよ
おれ おとうさんだから
自分より家族の事ばかり

 

……って、誰得な歌よこれ????

なんか、余計に暗い気持ちにならない???
いくらだいすけお兄さんが爽やかに歌ったって、誰も聴きたがらないよ……。

 

のぶみさんの歌詞をみると、こういうこと母親って思うことあるよなーって共感する部分は正直あります。のぶみさん曰く「ママお疲れ様の応援歌」だそうで、ママの気持ちを代弁してはいるんですよね。

でも、男性に置き換えて歌詞を考えてみたら、周りに「呪いの歌」って言われる意味がわかってきました。

おかあさんだから、の前に「本当に辛いけど自分がやるしかない」っていう悲鳴が聞こえてきそうなんです。

 

だから、つい

「いやいやいや!!私お母さんだけど新幹線の名前子供と覚えるの、超楽しいし!」

「いやいやいや!!わたしおかあさんだけど自分の好きなこともしてるし!」

ってなっちゃうんじゃないかなー。

 

子供に歌ったら、余計にしんどくなっちゃう

これ、上にリンクしたコバヤシマサキさんの記事でも、子供に向けて歌うのは子供が嫌な気持ちになるんじゃないかと書いてあります。

もちろん子供も嫌な気持ちしますけれども、きっと大人も望んだ結末にはなりません。

 

ふとね、父親のことを思い出したんです。
父親はしょっちゅう「お前ら誰の金で飯が食えてると思ってるんだ!」と言っていました。
父は一生懸命働いていました。子供に感謝されたかったんです。

でも、それを言われれば言われるほど、子供である私は「押し付けがましい!お母さんだって大変だし、子供にもいろいろ事情はあるのに、いつも自分が自分がって!!」って感じていました。

今のおとうさん達と違って、カップラーメンも作れないし、自分の下着の場所もわからないような父でしたから、娘たちにとっては毎朝何も言わずに5時起きして直接自分たちの面倒を見てくれて、しかもいつも朗らかに笑っている専業主婦の母親の方を尊敬していたんですよね。

 

自分の子供は私に似てクソ生意気なのでw、親になって父親が「感謝しろ!」と言いたくなる気持ちはわからんでもないです。

でも、同じ苦労をしている母親同士や夫婦で愚痴るのはいいけど、自分から声に出して子供に言ったら逆効果な気がしません?

特にこの歌「あたし おかあさんだから」をやたらと繰り返しているし。

感謝とかお疲れ様の気持ちって、相手からのセリフじゃなくて自分から湧き上がるものだから、こののぶみさんの歌は「お前ら誰の金で飯が食えてるんだ!」のセリフと同じく私には聞こえてしまうんです。

いや、そこまでストレートではないですよね。

「疲れたー。あ〜~~~疲れたーーー。でも頑張るよ♪ 私おかあさんだから♪」

うわーーーー……ウザっwww

 

なので、私は子供のためにとかじゃなく、自分のためにこの歌は歌いたくないです。
でも……たまに言っちゃうんですよね、「なんでお母さんがあれだけ言ったのに!」とか。
はい。まさにウザいと子供に言われているおかあさんが私なので、これ以上言いたくないだけですw
私も父親の子供だなぁって思います。