ネガティブ脳をポシティブにするのは「環境」
ちょっとだけ昨日の話の関連なのですが、今日はネガティブな気持ちを感じやすい人の脳内環境の話です。
数年前にNHKで4回くらいに渡ってやっていたネガティブ脳の特集です。
私も実際番組を見ていました。
脳内のセロトニン運搬に係る遺伝子は3種類あり、セロトニンの量が多く運べるのがLL型、少ないのがSS型、中間がSL型。
LL型を「ポシティブ脳」、SS型を「ネガティブ脳」と分け、色々な実験を行った結果を公表するという内容でした。
SS型の人は実験によってマイナスなイメージを強く受けやすいことがわかっていました。 しかし、不幸を感じやすいだけではなく、環境によって幸せも感じやすい脳だということが研究でわかってきました。
SS型は「ネガティブ脳」なのではなく「外からの影響を受けやすい脳」。
遺伝子で型は決まってしまうし、幼少期の環境を選ぶことはできないけれども、大人でも環境によって変えていくことは可能ってことです。
幸せな環境に自分を置くことで、幸せになれると思うと、なんだか救いがありますよね。
実は思春期も脳(ホルモン)の影響
思春期の脳も似た感じなんだそうですよ。
思春期の場合、脳内のセロトニンとは関係なく、脳が未発達のため感情を抑制する前頭葉が働かないとか、大人より不快な顔に対して脳が敏感に反応するとか、ホルモンバランスとか、そういった類の話なんですけれどもね。
イライラも感じやすいけれども、箸が転がるだけで笑えるお年頃。
今子供がプチ反抗期なんですが、イライラを押さえるには「環境」なんだなきっと。
いやー、それは分かっているのについ怒ってしまうのは反省。
人を幸せにするキーワードは、どんな人に生まれるかではなく、自分に合った「環境」を見つけられるか否かなのではないでしょうか。
いくらLL型の人間でも、「少し心が丈夫」なだけ。健康な人でも風邪を引くように、誰でも調子が悪いことはあるし、調子が悪いのを放っておいたら入院してしまいます。心だって丈夫でも自分を否定され続けたらネガティブになるわけです。
自分や周りが「今どんな状態か」を知り、環境を整える事ってとても大切なことなのですね。
環境を変える方法を教えたい
以前さかなクンが新聞にいじめのことを寄稿した記事「広い海に出てみよう」ってご存知ですか?
かなりネットで広がって有名だったので、どこかで見たことのある方が多いかと思います。
わたしの「めざし」も、このさかなクンの話にいたく共感してのネーミングです。
それまでは、自分の中の「自分らしく生きていいんだよ」的なものをどう表現して良いのかわからなかったのが、さかなクンが魚と水槽というとてもうまい喩えで言ってくれました。
めざしはめざし(鰯)のまま、めざしが生きやすい環境をさがすことが幸せへの道なんだと。
広い海で大きく泳ぐのが良い魚もいれば、金魚のように小さい水槽でも楽しく生きられる魚もいる。綺麗な水でしか生きられない魚もいれば、狭い水槽が合っていない魚もいる。
たぶん、攻撃する側も、水質や水槽が合っていないのでしょうね。
これから2年もしないうちに、息子は思春期に突入して、親に色々なことを話さなくなるでしょう。色々な友達トラブルも増えてくるだろうな。
不安なことは多いですが、極力「子供が違う水槽に逃げられる環境づくり」をする意識だけは忘れないでおきたいなと思っています。