めざし女の処方箋

基本ダメダメ女のための緩いブログです。

「おばちゃん」というアイデンティティ

タイトルとはいきなり関係なさそうな話からはじまるのですが。

この間の休日、テレビを見ていたら林先生の番組の再放送がやっていて、どんな仕事についたら幸せになれるかを語っていました。

その話を要約すると、以下のようになります。

 

仕事は楽にできるものを選ぶべし

仕事は以下の4つに分類できます。

仕事の分類
  1. やりたいし、楽に出来る仕事
  2. やりたくないけど楽に出来る仕事
  3. やりたい仕事だけど自分が出来ない仕事
  4. やりたくもないし出来ない仕事

この中で「やりたいかやりたくないか」ではなく「出来るか出来ないか」で判断し、出来る仕事を選びなさい、というものです。

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さらにもう一つ人間の欲求を分類します。
人間が満足感≒幸せを感じるのは下記の欲求が満たされた時です。

マズローの欲求五段階説
  1. 生理的欲求=食べたい・寝たいなどの生きていくための欲求
  2. 安全欲求=雨風を凌ぎたいなど、身の安全のための欲求
  3. 社会的欲求=友達や家族が欲しいなど、集団に属したい欲求
  4. 尊厳欲求=周りに認められたい、尊敬されたいという欲求
  5. 自己実現欲求=自分の能力を生かし、自分の夢を叶えたいという欲求

その中で2番目に欲求を満たすのが難しくもあり、満足度が高いのが「尊厳欲求」。他者が自分を認めてくれること。

自分が楽に出来ることをすれば、やりたくない仕事でも周りから重宝がられて自分の尊厳欲求が満たされて幸せになれる、自分のアイデンティティが保てる、ということです。

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上記の「おー、納得!」という話を踏まえて、「おばちゃん」というアイデンティティというくだらない話について掘り下げましょうじゃありませんか!w

林先生、こんなことに素晴らしい話を引用させてもらっちゃってすみません……。

 

「おばちゃん」というアイデンティティ

女性はなぜ「おばちゃん」というアイデンティティを嫌がるのでしょうか。

それは「他者がおばちゃんというものに価値を感じていない」と強く思ってしまうから。

若い子の方が綺麗だし男性にモテるのは確実に言えることで、特に若い頃美人で尊厳欲求を満たしていた人であればあるほど、おばちゃんの扱いの落差を感じているのではないでしょうか(私は美人じゃなかったから大して落差はなかったけど)。
若い女子たちの会話に入っていこうとしても煙たがれるしねw 

 

本来、人は年齢を重ねれば経験値も上がって、若い頃とは別の魅力が出てきているはずなんですよね。
例えば仕事のキャリアとか知識とか。
本来そういうところで尊厳欲求を満たしていくものなんだと思っています。

けれども、そういうものをおばちゃんが求めようとしても、今は知識はネットで得られるし、仕事のキャリアも出産等を挟むと難しい部分は否めないですよね。

「おじさん」も同等に言えると思うのですが、美魔女的なアンチエイジングをしなくても渋さとか年相応の見た目で勝負できる強みはありますし、出産がないぶん仕事で尊厳欲求を満たす人が多く、退職時に自分のアイデンティティを見失う感じがします(これはあくまでも今の時代のおじさんの話で、今若い子がおじさんになる時は時代が変わっているのでしょうけれどもね)。

 

年齢だけ重ねて、仕事でも子育ても女としても人としても秀でたところがない。そんな風に思い込んでしまうのが「おばちゃん嫌だ問題」なのではないでしょうか。 

 

そこで林先生の理論です。

見た目はもちろんのこと、「仕事のキャリア」とか「知識」とかでも若い人に負けるのならば、「おばちゃん」が楽にできるなにかを見つければ、おばちゃんは尊厳を保てるのではなかろうか。

「おばちゃん」というアイデンティティを「やりたくないけどできる」に持っていくのです!!

 

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おばちゃんが楽にできることとは?

真面目に話すと何が楽に出来るかは個々の能力なのですが、それだと話が終わってしまうのでw、敢えておばちゃんのイメージで挙げるとしたら「おしゃべり」ですよね。

 おばちゃんの強みはおしゃべりにおける心理戦と情報だ!!

 

立ち話とか2時間~3時間してるママさんとかいるじゃないですか。

もちろんあれが苦痛な人は多々いると思うのですが、あれを楽にできる人は、苦痛に思う人をも巻き込んで井戸端会議で情報を仕入れることができる能力があるわけですw

 

あの口コミパワーや伝達能力は鬼のようです。

そういう方は敢えてフルタイムに復帰して仕事で対抗するより、その情報量を利用して地域の子育てサイトとかに小学校情報とか書き込んで、若いママさんとかに情報を伝えられるような形でおばちゃんパワーを尊厳欲求に結び付けられないでしょうか。
相手を乗せる褒め言葉や嫌な仕事の断り方などの相談室も盛り上がりそうですよね。

 

……って、おばちゃんこそブログに向いているんじゃない??

おばちゃんって呼ばれたくないのよ的な人は、アンチエイジングの記事でアフィリエイトを始めるのもありだし、小心者だけれども心に毒を抱えている人は毒吐きの面白い記事を書くのもアリ。もちろん主婦の能力を活かして片付けブログやレシピ紹介なんかも良いよね。

 

そうだ、おばちゃんたち、ブログやろうよww

 

掲示板とか無駄に盛り上がるのは、主婦の人が話したくて話したくて書き込んでいるからに違いない!

というわけで、真面目にそのおしゃべり能力をどのような形でもいいからネットで表現するのはありだろうなーと思うのです。

 

自分でおばちゃんを「できる」ようにすること

誰だって年を取るのは嫌だし、若いままでいたいものです。
おばちゃんは大半の人が「やりたくない」仕事です。

でも、歳は誰でも取るし、やりたくないからやらないというわけにはいかないのがおばちゃん。
おばちゃんは嫌だけど、おばちゃんを自ら否定してしまっては、尊厳欲求がいつまでたっても満たされずに辛くなるだけじゃないでしょうか。

世の中だって、自分が思っているよりおばちゃんを排除しているわけじゃないです。
マーケティングではおばちゃんたちが喜ぶようなものを選ぶし、おばちゃんパワーを良いイメージに持っていきましょうよ♪

おばちゃんだからこそ図々しくできる部分もあるし、おばちゃんだからこそおじさんより警戒されずに他者と話すこともできます。

楽しくおばちゃんができる人こそ幸せになれる!

そんな気がしてなりません。