めざし女の処方箋

基本ダメダメ女のための緩いブログです。

どうすれば痴漢 / 痴漢冤罪はなくなるのか 2

以前、痴漢冤罪の話を書きました。

eagle-3axel.hatenablog.com

↑は読んでも読まなくても話は通じますが、一応続きの記事です。

 

この間女性専用車両に男性が乗り込んだことで、千代田線が遅れ、また「女性専用車両」についての議論が盛り上がっていますね。

乗ってきた男性を排斥しようと強引な手を使ったり怒鳴ったりするのは確かに問題ですが、そもそも女性専用車両に反対派の男性が乗車するのは、乗っている女性を煽って「ほら女性はこんなにヒステリックだ」と言って自分を正当化したいからですよね。

 

www.huffingtonpost.jp

 

「自分が正しい」と主張したいがために反対する相手を貶めることは、お互いに罵り合うだけでなんの解決にもならないと思うんです。

政治や宗教と一緒で「どちらが正しいか」では水掛け論。

この男性(団体)が自分たちの主張を通したいなら、「自分がいかに正しいか」ではなく「どうすれば多数の人が納得するか」を議論しないといけないのではないでしょうか。

 

冤罪のリスクが減れば女性も安心

その1で書いたようにそもそも「痴漢がいなくなる」というのがすべての問題の解決につながるのですが、そうでないから女性専用車両があるわけで、痴漢冤罪もあるわけです。

 

「痴漢冤罪が起こりやすい」というのは、女性にも男性にも良いことはありません。

男性側は当然のこととして、女性側も「触ってるよな……でも私みたいなのが触られるわけないし、勘違いだったら相手が冤罪になっちゃうしどうしよう」と様子を見ているうちに、痴漢行為がエスカレートしてしまったり、タイミングを失って逃げられる場合もあるからです。

それは痴漢行為を助けることにもなります。

 

なので、「冤罪が起こりにくい方法を確立する」尚且つ「本当の被害者の女性が声を上げやすいようにする」ことが、痴漢撲滅への第一歩なのだと私は思っています。

痴漢冤罪かどうかを客観的に判断してくれるところがあれば、痴漢を訴える方も訴えられる方も声を上げやすいと思うんです。

  

お互いに第三者を加えて冷静に話をする場所が今はない

 

現在の問題点は

  1. 駅員室に行ったら冤罪でも痴漢扱いになる
  2. 通勤時などに起こるため、状況を判断してくれる第三者がいない

特に1はひき逃げと一緒で逃げたほうが都合が良い法律だから逃げるという悪循環を生み出しています。

 

まずは「駅員室にいったら人生終了確定」という圧倒的男性不利をなくして双方の訴えを聞く場所をつくり、逃げたらひき逃げと一緒でその時点で重い罰を課せられるかわりに、真偽が分かるまでは社会的生活を保障すること。

そして周囲にいた人間もできる限り聴取に参加し、警察は真偽が分かるまでは誰が痴漢で誰が被害者か、誰が第三者の証言者かわからないように会社に連絡をすることはできないのでしょうか。

女性側ももし悪質で意図的な冤罪の場合は重い罪を課せられるようにしたいですが、これは「勘違いだった」といえば済む話になっちゃうので難しいですよね。

 

2の問題点は、第三者の証言が少ないこと。皆仕事に行く途中とかで他人の問題に口を出す時間がないのが実情ですよね。

 本当は防犯カメラなど客観的証拠が撮れるものがあるのが一番ですが、予算的な問題もありますし、別の物的証拠が取れるようなものが開発されないでしょうか。

例えばスカートや下着の触った部分の指紋を採取できるとか。

まぁ、指紋だとそれこそ股間とか擦り付けてくる痴漢には対応できないし、物的証拠を悪用し、男性がわざと指紋を付けられて冤罪……なんて危険性もありますから、そう簡単ではないのでしょうね。 

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男性専用車両」は成功するか

物理的解決のもうひとつの案として「男性専用車両」があります。

女性と同じ理由で男性だって冤罪の自己防衛のために「男性専用車両」が欲しいという意見はわかりますし、女性専用車両を利用したい人も「男性専用車両」があれば女性専用車両が非難の的にならなくて安心というのもあるでしょう。

 

私的には女性が女性専用車両を利用できるなら、同じ理由で男性専用車両もあって良いのではと思うのですが、もちろん問題もあると思います。

今でさえ「女性専用車両があるんだから使わない女性は痴漢被害にあっても良い」とか、ひどいことを言う人が少数ですがいます。

それと一緒で、男性専用車両ができたら痴漢冤罪に巻き込まれた男性に「専用車両に乗っていないのが悪い」と心無いことを言う人が現れたり、「男のほうが割合多いんだから男性専用車両を増やせ!」とか始まって、いがみ合いが勃発する気がするんですよね。

それでも百聞は一見に如かず。成功するにも失敗するにも、一度試してみたらいろんな立場からいろんな意見が出るので、やってみたらどうかとは思うんですけれどもね。

 

「ハンデ専用車両」みたいなものはどうか

現時点で女性専用車両が空いていることに文句があるのなら、女性に限らず満員では困る方専用の車両にしたらどうでしょう。

満員電車に潰されそうな小学生や痴漢被害にあいやすい女子学生、赤ちゃんを連れて電車に乗る方や杖や車椅子などで満員電車に乗りづらい方々。

ただ、これだと性善説に則って運用しなければならないんですよね。

ルール違反したとしても「ハンデがあるので」と言われてしまったら違反を証明する術がないので。

それに、痴漢被害に遭いたくないけど、自分は女性ってだけで他は健康的だからと遠慮する人も出てくるかも知れないですね。

なにか良いアイデアはないものですかね?

お互いに冷静になる

とりあえず現実的に今できることは「お互いに冷静になる」ということ。

議論はヒートアップしやすいので難しいと思うのですが、この女性専用車両問題は、自分の意見の反対派の相手を貶めるような方向では何も解決しないと言いたいのです。

 

その1でも話しましたが、痴漢は美人とかスタイルの良い人を狙うのではありません。

大人しそうで声を上げられなさそうな地味な子を選ぶんです。

例えば「ブスやババァしか使わねぇじゃん、女性専用車両」という暴言を聞いた女性が、女性専用車両に乗ると自意識過剰って思われるんじゃないかって思ったり、「痴漢被害を訴えてもお前みたいなブスが……と言われたらどうしよう」と声を上げるのが怖くなるかもしれません。

その逆でただヒステリックに相手を罵るように「男が痴漢するからいけないんじゃない!男なら痴漢を捕まえなさいよ!」なんていったら、「女性専用車両賛成派とは建設的な話し合いができない」と思われてしまうかもしれません。

 

女性専用車両の有無で言い争っていても本物の痴漢は逮捕できませんし、冤罪もなくなりません。

私のない知恵では全然良いアイデアは出ないのですが、女性専用車両の有無より、まずは根本の原因となる痴漢や冤罪の撲滅に向けて力を注いで欲しいものです。